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JAふくおか八女 安心システム八女茶生産者 |
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産地ご紹介 JAふくおか八女
JAふくおか八女は平成8年4月、当時の2市4町2村の8JAが合併した、全国でも大型JAとして広域をカバーする機能的なJAとして誕生しました。八女市は「八女茶」が特産として有名ですが、自然環境を生かした多彩な農畜産物を生産する地域でもあります。
東部は大分県、南部は熊本県と接する八女市には、県下最高峰の釈迦岳・御前岳を源とする清流矢部川が有明海へと注ぐ水源をもち、東部、南部は山間地域で豊かな自然に囲まれています。
こうした自然環境の下で、国内消費地へお届けする農畜産物を新鮮な状態で出荷できる体制作りを行い、販売面での強化を目指したJAとして、地域の特長を生かした農畜産物の生産を心がけています。
自然、歴史、伝統、そして人との交流を大切にする八女の気質が、愛情ある農畜産物を育てています。
エリア紹介

生産者紹介
八女茶生産者を代表して、「農事組合法人 八女美緑園製茶 代表 古川明俊さん」にお話しをお聞きしました。
左:JAふくおか八女 茶業課 八女茶加工センター 主任 橋本篤児さん
右:八女美緑園製茶 代表 古川明俊さん
【八女市八女美緑園製茶 茶房にて】
生産者代表として古川明俊さん、JAふくおか八女は茶業課主任の橋本篤児さんから、八女茶の特長とお茶の選択方法、消費者の皆様へメッセージを頂ました。

取材でお世話になった八女美緑園製茶さんの茶房(喫茶)と隣接の加工場
美味しいお茶とお菓子、八女の特産品も販売
左奥から生茶を搬入し、横長の工程で製茶されます
お茶はその道のプロである「茶商さん」が評価する。
茶商さんとはお茶の品評をしてくれる利き茶をする方々を言います。産地のお茶の特性やその年のお茶を評価します。
茶商さんは県内で57人登録されています。
加工場の機械は茶葉に合わせて
改良の日々だったそうです
八女美緑園製茶さんの加工場
搬入から荒茶包装まで一貫した工程をもつ加工場になるまで思考錯誤した時代もありました。

まず、収穫された生茶葉をこのコンベアーで貯蔵スペースへ送り込みます。

生茶葉を均一に貯蔵する箱のような大きな装置が最初に待っています。

この箱の中もコンベアーになっています。
1台の機械に、生茶葉5,000kgを投入できる大きな装置です。
八女美緑園製茶さんでは2台の機械があり、茶葉の搬入に合わせて振り分けています。

第一段階のふるいを行い、製造工程に入ります。
大型ボイラーの熱気で加工場内も暑さが増します。この工程は生茶葉の収穫状態を確認できる作業に熟練した人が担当します。

最初の蒸しから、茶葉を拡散しながら葉をほぐす工程です。
コンピューター制御と熟練の現場担当者が目で確認しながら作業をしています。
「お茶の葉は生き物」と言われるほど繊細です。
いろいろな形状のほぐす装置が機械内でグルグルとゆっくり丁寧に茶葉をほぐしていきます。

お茶に合わせて3段階ほど調整してほぐせる熊手のような形状の刃がグルグルと回っています。
ひと手間かかる段階だそうです。

手もみのように円をえがきながら、茶葉を揉む装置です。
円盤の上で揉まれた茶葉は、自然に下へ振り落とされて、最後の仕上げに乾燥させて荒茶の出来上がりです。
茎などが細かく選別されて取り除かれます。

だんだん茶葉らしい状態になってきたらここでさらに乾燥を施します。
茶葉の状態で機械を振り分けているので、その茶葉の一番良い状態で蒸されます。
JAふくおか八女 八女茶加工センター 生茶葉から荒茶製品まで

JAふくおか八女 茶加工センター
茶加工センターは大きな建屋で機能的な配置が特徴です。

各農家さんから運び込まれた荒茶を、念入りにチェックしながら荷受をします。(白衣の方は加工所を案内していただいたJAふくおか八女 総合販売部 茶業課 園田直さんです)
取材者も白衣、マスク、ヘアーキャップ姿で加工場内を案内していただきました。

加工工程の最初は合組(ごうぐみ)です。
収穫された茶葉(品種ごと)を合組します。
その日の温度環境なども含めシステム化されたコンピューターで管理しています。

整形加工の作業をしています。
茶葉の状況によって切断加減を調整することでその茶の大きさを均一にします。

茶葉を選別加工します。
だんだん、お茶の香りが増してきます。

仕上がり間近の茶葉は、このサイロ状の箱の中に入ります。

遠赤外線回転式火入機です。
中は円筒形の筒がグルグル回っています。

中はこんな感じで大きな筒が回り、茶葉に火入れを行います。

火入れされた茶葉がどんどん出てきます。
ここでも茎などが除去されます。
生茶 → 蒸し(火入れ) → 揉み加工 → 蒸し(火入れ) → 揉み加工
ライン上では、全て異物を除去しながら次の工程へと進みます。

異物除去機で異物を取り除きます。

高速で流れ、選別される茶葉。

コンピューターの目と人の目で各ラインの工程を確認。
茶葉は手間暇をかけて製造していることが随所で確認できます。

こまかな見落としも許されない作業が続くため、お茶の加工はとても繊細です。

茶葉の種類によって振り分け、加工をすることができるラインになっていて、効率的かつ正確な乾燥を行います。
全ての加工ラインを紹介することができず残念ですが、各工程で、念入りな加工、異物除去を実施しています。

大型袋への自動充てん装置。
製造ラインから届いた荒茶は、ここの最終ラインで一気に梱包されます。
とても衛生的な設備でした。
機械の回りには余計な物もゴミもありません。

出荷待ちのお茶が入った箱です。

完成した荒茶です。
普段見慣れているお茶の葉にかなり近くなっています。
ここから、茶商さんがブレンドしたり、どのように飲むかを決めたりしていきます。

安心システムの荒茶が完成。
真空パックして出荷されます。
JAふくおか八女茶加工センターさんを訪問して、収穫された茶葉の品種や品質、その日の気温や湿度なども含んだ状況を確認して製造していることが分かりました。
これだけの手間暇をかけた工程を経て製造される茶葉を見ていると、茶葉を急須に入れるとき、ひとさじもこぼしたくないと思いました。
お茶の葉一枚一枚に農家さんの愛情が加えられ、そして加工場での繊細な加工を加え、八女茶として出荷されています。
その昔は、茶摘みから蒸し、揉み、乾燥などのお茶の商品作りは、全て人の手で行われていましたが、現在はその匠の技術を活かしたシステム化ができています。
人と技術による安全・安心で美味しいお茶づくりが、ここ八女では当たり前のことでした。

八女美緑園製茶 代表 古川明俊さん
(今回取材協力をいただいた茶園経営者です)
取材をさせていただいた10月中旬は、主にてん茶の加工をしている時期でした。
5月ころの一番茶摘みから二番茶、三番茶と進み、10月頃は秋冬番茶の時期。
この時期、八女ではてん茶加工が主流です。
八女市内には、製茶加工所がたくさんあり、八女美緑園製茶さんのように、喫茶茶房を隣接して、地元のお客様や観光のお客様向けに何種類ものお茶を提供しています。
八女茶は栽培の歴史も長く、その中で産地の気候風土を生かした高級茶葉である「玉露」が有名です。香り、味、色味(水色;すいしょく)は心をいやしてくれる日本茶です。
八女でも、山間部でこの玉露が栽培され、伝統的な栽培に取り組んでいます。
また、かぶせ茶という玉露の味わいをもった茶葉も八女では生産されています。
どちらも収穫量は非常に少なく、希少なお茶です。
昔は、茶栽培と荒茶加工がそれぞれ独立していましたが、現在はほとんどの生産者が茶畑を持ち、荒茶加工までをする製茶業として成り立っています。
お茶の根本を知り、消費者の皆様へ品質の高い日本茶をお届けできる仕組みになっています。
茶葉を日中(昼間)に摘採したら6時間以内に荒茶加工をしています。茶葉は摘んだらすぐに加工しなければ、香りが薄くなり、味も損なうからです。一番茶の頃は、ほぼ一日中荒茶加工をしている日が続きます。荒茶加工では、その日摘採された茶葉を厳選し蒸し工程や揉みだしに注意してもっとも美味しくなる手順で加工します。
十人十色というほど、お茶もそれぞれ特長があります。一番良い状態になるように加工する技術を各製茶業で固有のブレンドノウハウとして持ち合わせています。
JAふくおか八女茶加工センターに
隣接された「茶取引センター」。
ここで品評会と入札が行われます。
毎年、新茶の頃にその年の出来を茶商さんが品評するため、どの生産者も選りすぐりの荒茶を自信を持って入札に出します(生産者はドキドキするところです)。
茶商さんは、日本茶の香り、味、風味、色味を知り尽くした方々です。そんな茶商さんがお茶の品評を行います。
その年のお茶をどのように扱うかが決まるときであり、価格が決まる時でもあります。
お茶は、もともとは急須(きゅうす)で煎じて飲みますが、現代では、お茶の飲みかたもさまざまなスタイルに変化しています。

どんな時でも、どんな場所でも、お子様からご年配、さまざまな方に飲んでいただいていると思います。とくに、お子様へお茶と言う良い飲み物を知っていただくためには、このペットボトルによる飲用は手軽で良いと思います。
お弁当、車中や運動時の飲み物としてどうぞお子様に飲ませてあげてください。

手軽に急須で煎じたお茶に近い味わいを楽しめる飲み方です。
事務所やご家庭でも気軽に扱えるので便利です。
茶がらの処分もそのまま処理でき、労力を要しません。

一見面倒に感じられると思います。しかし、お茶の煎じ方は古来から茶葉の風味を一番引き出してくれる飲み方です。茶がらしなどの処理なども面倒ではありますが、急須から注がれるお茶は、「心を癒してくれる、独特の雰囲気」があると思います。
時々でも良いので、急須でお茶を煎じる機会を是非お持ちください。
きっと、心が落ち着くと思います。

お茶を入れる振る舞いは、日本人独特の作法ですね。
ゆっくりと、落ち着いてお茶を入れる振る舞いは、とても美しいと言われています。
外国の方からみて、ゆっくりと流れる時を感じ、実に奥深いと感心されるそうです。
女性も男性もお茶を入れることで、心のゆとりをもった振る舞いを会得され、落ち着いた行動がとれる人だと周囲からも認められることでしょう。
是非、お茶によって日本人の振る舞いを思い浮かべてみてください。
また、日本のお茶には、お茶を入れるときにそれぞれの物語があります。
お茶を入れる方が、おもてなしをされる方へ心をこめているからです。

お茶を入れる意味がどういうことなのか、一息つくことでその物語をお考えになると、日本のお茶の良さがさらに引き立つと思っています。
「美味しいお茶でした」とお客さまに言われる。
「どういたしまして」とほほ笑む。
お茶の入れ方一つで、人と人のふれあいが深くなると信じています。
今日、どなたになぜこのお茶を入れて差し上げるかをちょっと思い起こして、物語を作ってみてください。
きっと、一味違った味わいのお茶となることと思います。
お茶を振る舞われて、茶柱が立っている光景を思い出しました。
何か良いことが起こると、昔おじいさん、おばあさんから聞いたことがありました。
JAふくおか八女 茶加工センター 販売部門ご担当

八女ではどこへ行かれても、日本茶が振る舞われます。
それだけ家庭や事務所などに溶け込んでいます。
茶業課では、生産者さんから荒茶を購入し、製茶加工をして出荷しています。品評、入札された地域ごとの荒茶の状態を把握し、もっとも適正な製茶加工をしています。
八女茶のさらなる販売強化を行っています。

今年度から茶業課で、製茶加工、販売事業に携わらせていただいています。JAふくおか八女管内でも、さまざまな農産物が生産されていますが、八女茶は国内の茶処地でありますが、そのシェアは約2.5%と大変希少です。

しかし、国内需要を賄いつつも、今後は、海外市場での日本茶への興味が高まっている点に着眼して、企画販売も検討したいと思っています。八女市では、小学生向けの手摘み体験授業などのイベントを開催し、児童向け食育の観点からも企画運営をしています。

これまで、数年の製茶加工販売部門を担当してやはり、八女のお茶は日本一だ!と思うほど生産者の茶生産に対する考え方を教わりました。
各産地の土、気象状況、その年の出来具合などはまったく異なります。それぞれの特長を日々確認し、茶摘みしたあとの茶葉の品質状態などはまさに生き物であると思います。
販売部門の担当新旧

左側;橋本さん、現在のご担当で農家さんと加工、そして販売を主に管理されています。
右側;前任の大隈さん、長年八女のお茶販売に携わり、色々な知識を橋本さんへ引き継ぎ完了!
営農指導ご担当

園田さんは、お茶のことならなんでも知っているお茶博士のような営農指導員さんです。
茶園から茶樹、栽培時期のことから、農家さん一軒一軒から情報をとり、毎年の八女茶の栽培指導に貢献しています。

こちらの茶畑は平たん部にあります。
茶園は、平たん、山間といろいろな構造に圃場があります。
平たん部では主に煎茶が主流。
山間部では玉露、かぶせ茶など日本茶の王様を栽培しています。
伝統手法と近年の栽培技術の融合でお茶の生産体系も変化しています。

今年最後の茶芽

これは霜避け機
10月頃は、来年度新茶に向けて茶園管理と茶樹の状態を一番良いものにする期間になっています。
取材日はとても温かな日でしたが、これから冬場を越し、丈夫で美味しいお茶の葉をつけるよう、各生産者さんも一生懸命茶樹を育てています。
まもなく、茶摘みも終了します。
八女茶のご紹介

日本茶は中国唐の時代に日本の僧侶らが中国から持ち帰り、日本に伝搬されたと言われています。
ここ八女茶の産地では、僧侶である周猯禅師が1423年に明国より帰国後、筑後八女郡鹿子尾村(現在の八女市黒木町笠原)に霊厳寺を建立し、“禅(ぜん)”修業をするとともに、地元の庄屋さんに茶の種を分け与え、“茶”の栽培方法を指南したのがはじまりとされています。写真は、お茶の花と実です。
お茶の樹にとって、綺麗なお花ではありますが、新芽にには栄養がとられることから、あまり好ましいとは言えません。お茶は種から栽培するのではなく、茶樹となった枝の一部を土づくりした土地に植樹し育てています。
八女茶は全国の茶産地としては、全体の約3%ほどです。しかし、良質な「玉露」の産地として大変有名な称号をいただいています。玉露、かぶせ茶は山間部で伝統栽培が基本となっており、その栽培基準はとても厳しいものとなっています。

八女地域では、5種類の茶種を栽培しています。
| 玉露(ぎょくろ)・・・ | 一番茶の生育期に茶樹に被覆をして日光から20日ほど守りますこの新芽を伝統摘採したものが玉露です。 |
|---|---|
| かぶせ茶・・・・・・・ | 摘採の1〜2週間前に茶樹直接覆いをかけ育てた新芽を摘採したものがかぶせ茶です。 |
| 煎茶(せんちゃ)・・ | 一般的な日本茶として流通している茶葉です。 新芽を摘採後、蒸して、揉み、乾燥させ、荒茶にします。 |
| てん茶・・・・・・・・・ | 玉露と同じ栽培をした新芽を蒸し、そのまま乾燥し、臼でひいた茶葉です。抹茶の原料となる茶葉です。 |
| 番茶(ばんちゃ)・・ | 古い茶葉や硬い新茶を原料に、蒸し、揉み、乾燥加工をした茶葉です。 |
これらの種類の茶葉栽培と製茶加工をしています。
| ワンポイント! | 本茶もウーロン茶も紅茶もすべて同じ茶葉なんですよ!加工する段階の手法が異なりそれぞれのお茶に製茶されているんです。 |
| 緑茶(日本茶)・・・不発酵茶 ウーロン茶・・・・半発酵茶 紅茶・・・発酵茶 | |
ぜひ安全・安心、おいしさにこだわった八女茶を味わってみてください!