農薬は病害虫や雑草から農作物を守るために使われます。
安全な農作物を毎日の食卓へお届けできるように農業の安定供給や共同開発に取り組んでいます。
生産者に品質の高い農薬を安定供給するために
世界経済の急速な発展に伴い、地球規模では人口が増加し続けています。これに伴い、新興国を中心に農薬の需要が増えています。世界的な農薬の需要増加に伴い、日本国内における農薬の確保が重要になってきています。
全農は生産者に農薬を安定供給するために主要な農薬の年間購入計画数量をメーカーに提示。年間購入計画数量を基に経済連・JAを通じて生産者に安定供給しています。
農薬の開発には巨額の資金と長い時間が必要になります。全農は農薬メーカーと共同開発を行い、農薬の研究開発費を抑えて商品に還元しています。
安全安心な農産物を消費者にお届けするためには農薬の使用方法をしっかりと守っていかなければなりません。全農は農薬の最新の技術情報を収集し、JAと組合員に提供しています。

全農の農薬主要業務
全農とバイエルクロップサイエンス(株)が共同開発した水稲用の除草剤、MY-100(成分名:オキサジクロメホン)は水田の難防除雑草であるヒエに対して少ない薬量で長期の残効性を発揮します。MY-100を有効成分とする製品は多数あり、いずれの製品も生産者から好評を得ています。
またSU抵抗性雑草のほとんどに卓効を示すAVH-301(成分名:テフリルトリオン)は全農とバイエルクロップサイエンス(株)、北興化学工業(株)が共同で開発しました。AVH‐301を有効成分とする製品は多数あり、いずれの商品も発売以来好調に実績を伸ばしています。新次元と言えるその効き目を実感してください。
全農は、殺虫剤スプラサイド乳剤40並びにスプラサイド水和剤について、2012年1月に日本における全ての権利をシンジェンタ社から譲り受けました。
スプラサイドは、1967年に農薬登録されて以来、カイガラムシ防除を中心とする総合殺虫剤として販売開始され、茶、みかん、落葉果樹、花卉類などの広範囲の作物に使用されてまいりました。上市以来50年以上経過した現在でも、多くのカイガラムシ防除剤のなかで、優れた速効性と安定した効果で好評をいただいております。
農薬の適正な使用や、他作物への飛散防止など、安全な農産物づくりのための指導をしています。農薬を適正に使用しているかどうかを確かめるための基礎資料となる「防除暦」の作成も進めています。
環境に配慮した農薬施用技術の開発のほか、農薬使用時の飛散や流出防止に向けた取り組みを行っています。また、保護衣の開発、保護具の着用促進など農薬使用者の安全を守る取り組みも進めていきます。

農薬担い手直送規格の実績・計画の推移
全農は、メーカーと共同で日本農業に必要な新たな農薬の開発にも取り組んでいます。2018年9月には、米国デュポン社(現 米国コルテバ社)と共同開発した、水稲ウンカ類に卓効を示すピラキサルトの農薬登録を取得。2019年産向けより、同成分含有製品の販売を開始しました。

生産コスト低減のため、安価なジェネリック(特許切れ)農薬の開発・普及に取り組んでいます。1995年度には国内初のジェネリック農薬としてペンコゼブ剤を発売、2005年度には第2弾としてジェイエース剤を発売しました。また、2018年4月には三菱商事(株)との合弁会社「ZMクロッププロテクション株式会社」を設立。海外での農薬の原体の調達を強化し、ジェネリック農薬の開発につなげる考えです。
ジェイエースの製品安全データシート(SDS)

全農が販売するジェネリック農薬のジェイエースとペンコゼブ